この企画が始まって何年かが経ちました。
あの頃の自分は、この企画を成立させて事の喜びのみに浸っていて
仕事をきちんとしていたかさえ怪しいものでしたｗ
しかし、現場が始まって多くの人達と接する中で、浮かれていた自分
あっという間に現実に引き戻された…
オリジナルを作るがゆえの産みの苦しみとでも言うべきなのか、様々
な問題が起き、その都度、周りのみんなの手に支えられ前に進んでこ
れた気がする。
実際、準備期間にこれだけ時間をかけたのは永谷の制作経験上では
初めてだったのだが、今はこの期間があったのは非常よかったと思う
んだが、当時の自分はというと「早く見て〜」とだけ思ってました…
宣伝展開をスタートする頃になり、作品の期待値の高さの分だけプレ
ッシャーを感じ始め、胃の痛い毎日を過ごすようになった。
自分の考えと合わない意見とはぶつかる事もあったし、苛立ちを隠せ
ない自分は現実逃避（パチンコなんだけどね）に走っていた時もあった。
けどね、今となっては全ていい思い出です。
なんでかと言うと、きちんと放送してファンの皆さんの評価を良い意見も
悪い意見も含めて聞けたからです。正直、放送直後の頃の永谷は検索
サイトで作品名を引っ掛けては、各自の感想を読みふけってました。
制作サイドの思いを汲み取ってくれている意見や真逆の意見も多々あった
けど、それを全て含めて「sola」という作品なんだと思えた時に永谷
の中でディレクターとして少し成長出来たのかしらと思えたよ。
初めて０からオリジナルを立ち上げたのだけど、学ぶべきことは沢山
あって、ブログには書ききれないけれど、全ていい思い出だし、この作品
に携われて本当に良かったと思う。原案を作ってもらった久弥さんに
七尾さん、アニメの現場を仕切ってもらった小林監督に里見さんに、
話を膨らましてもらった花田さん、キャラクターに命を吹き込んでもら
った古賀さんとノーマッドの皆さん全てを挙げる事は出来ないけれど、
本当にありがとう。
また、新しい作品に同じメンバーで取り組める事を祈りつつ、このブログ
を締めたいと思います。
最後に作品を最後まで応援して頂いたファンの皆様ありがとうございます。
皆さんの心には茉莉や蒼乃の想いは息づいてますでしょうか？
全てのファンの皆様の心に「sola」という作品がいつまでも思い出として
残る事を願って…
バンダイビジュアル
永谷敬之
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